フライフィッシングの始め方【道具の用意】

フライフィッシングに必要な道具を用意しよう。

キャンプなどアウトドアが流行っている昨今ですが、フライフィッシングに興味を持たれている方もいらっしゃると思います。そんな方たちがすぐに始められるよう、必要な物についてまとめました。

私自身は20年ほどフライフィッシングを続けて来ましたが、最近、妻が興味を持つようにり、始めたいと言い出しました。そこで、最初に必要なことを、何も知らない入門者が読んで分かるように書いていくことにしました。

今回は「必要な道具」について、実際に購入するときに困らないよう紹介してまいります。

なお、各道具の詳細は別記事で説明しています。もう少し詳しい情報が欲しいときは、フライフィッシングの解かりづらいところを解説(道具編)をご参照ください。

 

 

フライフィッシングに必要となる基本的な道具

 

①ロッド(釣り竿)

フライフィッシング専用の釣り竿です。

様々な種類がありますが、これからフライフィッシングを始める方は以下のものを選んでください。

 

初心者の購入ポイント

・ロッドタイプ :シングルハンド
・長さ:8フィート台~9フィート台
・番手:4番手~6番手
・アクション:ファスト
      ミディアムファスト
      ミディアムのいずれか
・材質:グラファイト(カーボン)

もう少し詳しい説明はこちら

 

 

 

②リール

バッキングラインとフライラインを巻き取るものです。

使用するバッキングラインとフライラインが全て収納できる容量があれば、どんな物でもOKです。

高度な性能は実釣に求められないため、好きなデザインで選んでも問題ありません。

 

初心者の購入ポイント

・ロッドやフライラインと同じ番手のもの
を買う
・容量(ラインキャパシティ)が明記され
ている物の方が失敗がない
・アーバー(心棒の太さ)はスタンダード
やミッドアーバー、ラージアーバーどれ
でもよいが、容量は必ず明記されたもの
・ドラグ(リールの抵抗)方式はラチェッ
ト式とディスク式どちらでもよいが、
迷ったらディスク式を選ぶ

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③バッキングライン

フライリールへ最初に巻く、予備の下巻きです。

 

初心者の購入ポイント

・強度は20ld(ポンド)
・色は何色でもよい
・長さはリールの容量に合わせる

もう少し詳しい説明はこちら

 

 

④フライライン

フライ専用の太い釣り糸です。これを前後に振って、フライを飛ばします。

フライロッドやフライリールは中古でも何の支障もないですが、これだけは新品を買ったほうがよいです。

使い方にもよりますが、一度買うと10年ほど持ちます。

 

初心者の購入ポイント

・フローティングライン(浮くライン)
を買う
・形状はダブルテーパーを選ぶ
・色はどんな色でもよい
・ロッドとリールの番手とそろえる

もう少し詳しい説明はこちら

 

 

⑤リーダーコネクター

フライラインとリーダーを繋げる方法はいくつかありますが、初心者にはこれが一番簡単な方法です。

もしフライラインの先端がループ(輪)になっている場合は、ループトゥーループという方法でつなげるため、リーダーコネクターは必要ありません。

 ※フライラインの先端にループがあるものと、無いものとがあるため、つなげ方が違ってきます。

 

初心者の購入ポイント

・自分のフライラインに適合するサイズを
買う
・フライラインの先端にループ(輪)が
無いときに買う。ループがあるときは必要ない。

もう少し詳しい説明はこちら

 

 

 

⑥リーダー

フライラインの先につなぐ、徐々に細くなる釣り糸です。

フライラインから伝わってきた力をフライへ伝える役割と、フライラインからティペットに向かって徐々に細くなる役割があります。

太さを数字とX(エックス)で表します。数字が大きくなると、細くなります。たとえば「6X」は「ろくエックス」と呼びます。

 

初心者の購入ポイント

・渓流釣りでは5Xまたは6Xの太さを選ぶ
・長さは9フィートでOK
・材質はナイロンが基本

もう少し詳しい説明はこちら

 

 

 

⑦ティペット

リーダーの先につなぐ細い釣り糸です。この先にフライを結ぶことになります。

細いほうが魚に違和感を与えないが、強度は弱くなります。太すぎると魚に見切られる原因となります。

リーダーと同様に太さを数字とX(エックス)で表します。数字が大きくなると、細くなります。

 

初心者の購入ポイント

・太さは5X・6Xあたりで、リーダーと
同じもしくは一段階細いものを選ぶ
・材質はナイロンが基本

もう少し詳しい説明はこちら

 

 

⑧フライ

エサとなる虫や小魚を模した毛針です。

水面に浮かべるドライフライと、水中に沈めて使うウェットフライがあります。

ウェットフライにはニンフやストリーマー、アトラクター系などの分類がありますが、細かな種類は数えきれないほどあります。

 

 

 

初心者の購入ポイント

・上の写真のようなドライフライ、ニンフ、
ストリーマーをいくつか用意できればOK
・河川では失くすことも多いため、少し余裕
をもって用意しておくとなお良い
・フックサイズは#12・#14・#16あたり
・店頭で買うときは魚の口に入りそうな
大きさをイメージして買うとよい。

もう少し詳しい説明はこちらをご覧ください。

関連記事

【厳選18個】初心者におすすめの完成品フライはこれだ!でも紹介しています。併せてご覧ください。

 

 

 

ここまでの物はフライフィッシングの基本的な道具で、これらが無いとフライフィッシングとして成立しないものです。

 

 

他に装備する物

⑨ウェーダー

濡れないで水に入るために着る長靴のおばけ。

ウェーダーは管理釣り場等で水に入らない場合は不要ですが、川や湖では水の中を自由に歩き回れるようになります。

 

 

⑩帽子

頭部を怪我から守り、視界を良くするための帽子。

ハットやキャップは熱中症予防になるし、予想外に太い枝へ頭をぶつけたり、初心者のうちは自分の釣り針を頭にぶつけてしまうこともあるため必ず被りましょう。

⑪フィッシングベストやタックルバッグ

 

関連記事

【安い!おしゃれ!】コストパフォーマンス最高のフィッシングベスト

 

 

 

現場で必要な道具類を持ち運ぶための釣り用ベストやカバン。

最初は家にあるバッグやポーチで十分ですが、⑤⑥⑪⑫⑬⑭などが入る大きさにしましょう。

乾きやすい素材の方がいいです。

 

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⑫フォーセップ

魚から釣り針を外すための道具です。

魚がノドの奥まで釣り針を飲み込んでしまった場合、手では外すことができないため必要です。

なんとかなる場合もありますが、時間を無駄にかけてしまうことになるため有ったほうがよいです。

 

 

⑬クリッパー

リーダーやティペットを切るときに使います。

クリッパーは百均にある小型の爪切りでも代用できます。

できれば針の付いたものを選びましょう。これはフライのアイ(フライに糸を結ぶ穴)が塞がっているときに穴を開けるためのものです。

 

 

⑭フロータント

ドライフライ(水面に浮かせて使うフライ)を浮かせるために、振りかけたり、塗り込んだりする道具です。

ドライフライには必須な物です。

スプレー式またはパウダー式とジェルタイプの2つが欲しいところです。

 

 

⑮ショット、インジケーター

ショットはがん玉、シンカーとも言う重りのことです。

インジケーターはフライを沈めて釣る時に使う目印のことです。様々なタイプがありますが、シール式が使いやすいです。

フライを水中に沈めて釣るときに必要な場合があり、有った方がいいです。

 

①~⑮までは最初から必要な道具たちとなります。

 

 

いずれは必要になるけど初回からは無くてもなんとかなる道具

⑯フライボックス

フライを入れる箱です。

フライボックスは防水タイプを買いましょう。箱が水に濡れると中に入っているフライが水浸しになることがあります。

ですが、最初は百均のケースでも十分です。

 

 

⑰ランディングネット

ランディングネットは魚が釣れて、手元まで引き寄せたときにすくうためのものです。

これが無いと釣り上げるのに苦労するので有った方が便利です。

 

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⑱ピンオンリール、リールホルダー、マグネットジョイント

 

 

小物類を使いやすく身に付けるための道具です。

ピンオンリール、リールホルダーはクリッパーやフォーセップ等を使いやすく携帯するための、伸び縮みするコードです。あれば非常に便利です。

 

 

 

マグネットジョイントはランディングネットを携帯するための道具です。これも有った方が格段に便利です。

 

 

 

⑲フライパッチ

フライを刺して携帯するパッチです。

フライパッチは使用したフライを乾かしたり、未使用フライと区別したりするためにも使います。


 

 

⑳偏光グラス

光の乱反射を抑えて水の中を見やすくするための色つきメガネです。

偏光グラスは使っていない人も居ますが、使い慣れれば魚を探しやすくなり、川の中を歩く際にも足元の状況が見やすいため歩きやすくなります。

ちなみに、一般的なサングラスと偏光グラスは、グラスの構造が異なっているため別物です。

 

 

 

こんなに並べられると一気にやる気をそがれるかもしれませんが、これらは一度購入すると何年も使い続けられる物がほとんどです。

高いものを選ばなければ①~⑭まで2~3万円で揃えることができます。安い買い物とは言えないかもしれませんが、これから始まる思い出への初期投資として考えてください。

 

ロッドやリールなどの釣り道具は高価な物がたくさん有りますが、魚を釣る上ではリサイクルショップや某オークションで売られている数千円の物で十分だということを断言しておきます。

 

釣具店やネットショップにて、必要な物がある程度セットになった入門セットを1~2万円で売っています。

一昔前は安物を使うと変な癖が付いたり、品質が悪くて釣りづらいと言われていましたが、現在は必要十分な品質になっています。

 

どんな分野でもそうですが、高価な物はそれに応じた性能やネームバリューがあります。でも最初は気にしなくて大丈夫です。

フライフィッシングを続けて行けそうで、上達して技術に応じた物やカッコいい物が欲しくなったら、そこで初めて自分に合ったものを探せばいいと思います。

事実、私も安いタックル(釣り道具)で釣りまくっていました。初心者が釣れる釣れないは、釣り道具の価格とは関係ありません。

 

高価な物を壊さないように気を使いながら使うよりも、安い物でのびのびと釣りを楽しみましょう!

 

必要な道具の紹介は以上です。次の記事では①~⑦までの、フライフィッシングにおける主要な道具について、周辺情報も交えてお伝えします。

番手の概念や各道具の種類などについて必要最小限に絞って説明していきます。どうぞご覧くださ

「フライフィッシングの解かりづらいところを解説(道具編)」

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